東洋水墨美術協会

  心で感じ、魂でとらえる、白と黒の無限の中で。

芸術性ばかりでは無く日常の生活を豊かにする遊びの精神も楽しいものである。そんな水墨画の世界に少しでも興味を持っていただけることを願っています。

東洋水墨美術協会

  当協会は名誉会長佐々木鐵心が1976年に水墨画の普及を目的に発足させた協会です。見て覚えるという昔ながらの指導を、だれでも描けるように四君子(竹・蘭・菊・梅)の基礎から山水(風景画)までの指導法を確立しNHK学園水墨画通信講座の監修や各種教本の出版も行いました。さらに米国墨絵協会からも指導を依頼され頻繁にアメリカでもワークショップを開催しました。
  残念ながら鐵心は2008年に65歳という若さで他界しましたが、その意思を受け継ぐ講師が全国で「伝統の継承」「遊び心」「清貧(禅)の心」を伝えるために活躍しています。

温故知新

この言葉が鐵心が最も大切にしている言葉でした。

 天才的な閃きを持つ人が極希にはいるが、我々凡人が新しい試みをする時は、まず過去の先人達がどのようにしたかを学ぶ。その後は人によって異なるが自分の体内で発酵して新しいモノが出来る。この時にできるだけ多くの先人達の酵母を混ぜた方が味わい深いモノになる。 


佐々木鐵心

1942年静岡県に生まれる。20歳で南画家榛葉淡南に師事。師が他界した後独学で伝統技法を学び、墨の濃淡を生かした独自の水墨画技法を確立する。その作風は全国水墨画秀作展で内閣総理大臣賞を受賞するなど注目を集め、国外でもアメリカ・ドイツ・イタリアで招待作家や特別審査員として活躍。2008年6月に65歳で他界

基本課程

四君子(竹・蘭・菊・梅)によって基本の用筆、用墨法を習得します。それをもとに応用(花や野菜など)で楽しみながら身近な課題に取り組みます。さらに四君子の組み合わせで構図の取り方や用筆、用墨法の再学習をしながら、最終的には山水(風景画)まで学習します。

研究課程

基本課程の技法をさらに発展させるために鐵心水墨画誌上教室を使用し様々な課題を通して乱筆、渇筆、減筆、破墨法等の用筆用墨法を習います。また用紙も基本課程で使用する紙よりも滲み強い画仙紙(鐵心箋)を使用し、他ではあまり使用されないドーサ引きの紙を使用してたらし込みの技法も習います。

ギャラリー

ご興味がおありでしたら、ギャラリーにて鐵心の独創的な作品をご覧いただけます。水墨画に関心がある方は、お気軽にお問い合わせください。

画禅庵

画禅庵(がぜんあん)は協会事務局兼ギャラリーです。
鐵心が思いを込めて建築したもので毎月期間限定公開しています。水墨画の生の美しさと面白さをご覧ください。

月刊 鐵心水墨画誌上教室

1984年から当協会が毎月発行している水墨画の指導教本です。鐵心が描く山水・季節のテーマ(応用)・四君子(基礎)の3課題を掲載。初心者からベテランまで様々な課題を毎月楽しめます。近くに教室が無い人や、個人で楽しみたい方はこちらから申し込みいただけます。
通信講座やオリジナルの道具等もありますので気軽に問い合わせください。